チャット君「猫の額な日々」   2019年.1月~6月の日記
                                店長の独り言
2009年10月1日より猫の額のお店猫となりました
片目の茶トラ猫「チャット」の日記です。

交通事故で大怪我をしたチャットを捕獲(2009.6/26)してから
お店猫になるまで(2009.9/末)の経過はこちらの「チャット情報」をご覧下さい。

2012年6月お店の移転とともに高円寺北に引越ししました。

2015年10月下半身麻痺となり24時間介護が必要となりました。

2019年4月21日チャットは多機能不全のため息を引き取りました。
   チャット君のもみもみ動画はこちら



イラスト 池田要

2018年の日記     
2017年の日記 2011年6月~9月の日記
2016年の日記 2011年2月~5月の日記
2015年の日記 2010年11月~ 2011年1月の日記
2014年の日記 2010年8月~10月の日記
2013年7月~12月の日記 2010年5月~7月の日記
2013年1月~6月の日記 2010年3月~4月の日記
2012年7月~12月の日記 2010年1月~2月の日記
2012年1月~6月の日記 2009年11月1日~12月31日の日記
2011年10月~12月の日記 2009年10月1日~10月31日の日記
ペット総合情報サイト「PETomorrow(ペットゥモロー)」に紹介されました

    どきゅめんたりーまんが 「おいらはチャット」 てらだかよ:作

    チャット君がこちらのサイトにも紹介されました 

チャットの病状メモとその後


■ 「チャット写真館 ・3 (お膝編)」 ■ 2019、6、29 
     
チャットは私の膝が大好きでした。
朝晩の30分は膝の上にいたので1日1時間は私の膝の上で過ごしたことになります。

いつもとても幸せそうでした。
昼間忙しくて、あまりかまってあげれなかった日は膝の上でごはんを食べ、膝の上で遊んでいました。

営業中もずっと膝の上で過ごさせてあげれば良かったです。
お膝タイムをずっと楽しみにしているだけの半生を過ごさせてしまいました。
    


















合掌


■ 「チャット秘話」 ■ 2019、6、15 
     
10年前、チャットを保護して入院中の1ヶ月の間にチャットの里親募集をしていました。
当時ジャッコさんの介護のため家で飼うのは難しいと思ったからです。
まずチャットの命を救うのが優先でしたので保護しました。

じつはその時、チャットの沖縄行きがほぼ決まっていました。
もうすぐ東京から沖縄の実家に帰るというかたがぜひ飼いたいと言うお話しでした。

頭の中では沖縄で暮らすチャットと、年に1度会いに行く自分の姿を想像していました。
それはサトウキビ畑をパトロールするチャットや、会いに行った時に走り寄って来るチャットでした。
抱き合って再会を喜ぶ姿。
この映画のようなシーンが即座に浮かびました。

このお話しは突然無くなりましたが、今思うと何かの力が働いたような気がします。
もしチャットが沖縄に行っていたら私のこの10年はありませんでした。

チャットも高円寺を離れたくなかったと思います。
私がチャットと暮らして、そして見送って。 それは決まっていたことなのかも知れません。

そして今もチャットは私と一緒にいます。
     
頭の中のサトウキビ畑の画象 シーサーチャット サーファーチャット  (HOSSY 画)


■ 「チャット四十九日」 ■ 2019、6、8
        
たくさんのお花、お供え物等ありがとうございました。

「から揚げ食べてる」メールもたくさん頂きました。 ありがとうございます!
チャットにありがとうの気持ちを思いっきり込めて、献杯!

      
     
       
伝説のSストアのから揚げ買ってきました から揚げにはビールでしょ、と
手前のチャット人形も言っております
チャットにぴったりなビール見つけました
       
     
         
たくさんのお花ありがとうございました 「チャットのあみぐるび」付のお花も頂きました 揚げたてのから揚げ頂きました!
アツアツのうちに店内のみんなで食べました


■ 「チャット写真館 ・2」 ■ 2019、6、7
          
下半身が動いていた頃のチャットは「かくれんぼ」や「おにごっこ」が大好きでした。
閉店後は飽きるまで遊んであげました。 いや、遊んでもらっていました。

教えていないのに店内の作品には一切手を触れたりすることもありませんでした。
そんなチャットのために床は肉球が汚れないように、いつもきれいに掃除していました。
        
      

   
     

   
    

       


■ 「チャットにしてあげたかったこと」 ■ 2019、5、29
        
チャットにはいろいろしてあげたかった事がありましたが、思っていた事の半分も出来ませんでした。
一番させてあげたかった事は「日向ぼっこ」。

以前の新高円寺の時のチャットハウスは西日だけですが日差しがありました。
その時間になると陽のあたる場所に行き、チャットは気持ち良さそうに西日を浴びて金色に光っていました。
けれど今の店舗には陽が入りません。

そこで太陽光替わりになる電球をチャットハウスに設置しようと考えました。
ある人が「亀の日光浴用」の電球を持ってると言う事で早速お借りしました。

チャットは最初眩しそうにしていましたが、暖かいことがわかると気持ち良さそうにしていました。
良かったと思いきや、電球はそう長持ちしませんでした。

買いに行こうと探したところ、これがなかなか見つかりません。
爬虫類専門店や熱帯魚を扱ってるところで聞きましたが、色だけは太陽光に
近いけどLEDばかりで、温度を感じる電球となるとありませんでした。

Yカメラで相談しました。軽くあしらわれました。
「太陽の光」は人間には作れない。赤と青の光を混ぜれば良いだけだと言われました。

次にBカメラに行き、「寝たきりの猫に日光浴をさせてあげたい」と相談しました。
すると「猫」というキーワードに反応したのか、売場のおじさんの目が光りました。
一番近いものを探してくれたり、パソコンで他の店舗で扱っているかまで真剣に探してくれました。

うれしくて涙が出そうになりましたが、おじさんの目もうるうるしていました。
結局Bカメラには猫に日光浴をさせられる電球が無い事をすごく謝ってくれました。

欲しいものは手に入れられなかったけどとても良い物を頂いた気がしました。(ありがとうございました)
結局チャットには温度を感じる青に近い電球で我慢してもらうことになりました。

次に考えたのは光ファイバーで外の日差しを直接チャットハウスに入れる事でしたが、やはり実現は無理でした。
         
旧店舗のチャットハウスです この日が最後の日向ぼっこになりました


■ 「チャット写真館 ・1」 ■ 2019、5、27
        
チャットは2015年10月29日突然下半身麻痺となり、その後歩行・排泄が出来なくなり24時間介護の状態でした。
元気だった10月29日以前のチャットを定期的に順次ご紹介していきたいと思います。

こちらは2015年8月~10月の写真です。
閉店後は待ってましたとばかりに元気いっぱいに走り回り、思いっきり甘えていました。
いつまでもこんな日が続くと思っていました。
    
   

   
    

   


■ 「続・チャットと月のダイヤモンド」 (作:K・N) ■ 2019、5、19
      
作家さんが「チャットと月のダイヤモンド」の続編をイラスト入りで作ってくれました。
K・Nさん、ありがとうございました。
      
 「続・チャットと月のダイヤモンド」
 
 人々の欲望、嫉妬、恨み、怒り等の邪まな心を吸収して、闇の国の王様の邪悪な力が増大していきました。

 ダイヤモンドの輝きは弱まり、このままでは世界が闇に飲み込まれて、
 チャットの周りの大切な人達も巻き込まれる危険が迫っていました。

 チャットは闇の国の王様の手の届かないところにダイヤモンドを隠すことにしました。 それは「黄泉の国」です。
 でも「黄泉の国」へ肉体を持って行く事は出来ません。
         
チャットは左目に隠していたダイヤモンドを今度は自分の魂の中に包み込み、
聖なる力が一番高まるイースターの夜に「黄泉の国」旅立ちました。
大切な人達を守るために。

チャットの清らかな魂に包まれたダイヤモンドは輝きを増し
闇の国の王様の力は弱まっていきました。

新月の夜は生と死の世界をつなぐ扉が開き、チャットの魂の中に入った
ダイヤモンドの光が月に届き、月に光が戻ります。
こうして月の光はこの世をやさしく照らし、見守り続けます。

いつまでも、ずっと。


■ 「チャットと月のダイヤモンド」 (リクエストにより再掲載) ■ 2019、5、7
    
こちらは2010年2月20日の日記に掲載されたお話しです。
    


composite photograph
by M.S
 「 チャットと月のダイヤモンド 」

 チャットは月の国の王様から大切なダイヤモンドを与かりました。

 そのダイヤモンドは闇の国の王様に狙われていました。
 月のダイヤモンドがないと月は光ることが出来ず、夜は闇に支配されてしまいます。

 大切なダイヤモンドを与かったチャットは闇に国の王様に盗まれないように左目に隠しました。
 その日からチャットは左目をずっと閉じています。

 ですから片目のように見えるチャットですが、実は特別な日だけ左目が開きます。
 それは新月の夜です。

 チャットは黒い月に向かって目を開きます。
 左目に入ったダイヤモンドの光が月にとどきます。

 こうして月はまた光を取り戻すのでした。
    
このお話はチャットを見た3~4歳ぐらいの女の子がお母さんに「チャットはなぜ片方目がないの?」と尋ねた際に
お母さんがその場で考えながら女の子に説明したものを私がまとめたものです。


■ ご報告の続きです (亡がら画象も載せますので苦手なかたは閲覧ご遠慮ください)■ 2019、5、3
     
チャットが亡くなった後の事もご報告いたします。
この報告が今後何かのお役に立てればと思います。

チャットが私の膝の上で亡くなって数分抱きしめた後、
妻の膝の上に乗せてあげました。
妻も泣きながら抱きしめてあげました。

いつまでも抱きしめてあげたいけど、すぐに丸くして寝ているようにして
あげないと固くなってしまいます。
いつも寝ているように丸くして毛並みを整えてあげます。

お水をもう一度口に含ませてあげた後、消毒アルコールの脱脂綿で
鼻、口、肛門を拭いてしばらくあてがっておきます。
すぐにコンビニに走って袋入りの氷を4袋(2袋は予備)買ってきて、
袋をふたつ並べた上にチャットを乗せます。

氷の下には断熱シート、その下にビニール、その下がいつものベッドに
なっています。チャットの背中、お腹あたりには保冷剤を添えます。
そしていつものブランケットをかけてあげて完成です。

このままゆっくり一晩一緒に過ごし鯛ところですが、
火葬してくれる霊園に電話をしなくてはいけません。

たいがいのところは24時間受け付けています。
空いている時間を聞いたところ次の日の22日は無理なので
23日の午前中に予約を入れました。

これでしたらふたりでお骨を拾う事が出来ます。
次の日はいつものように一緒にお店に連れていくことにしました。


疲れたのでちょっと寝ます

22日、いつものように一緒に通勤。
氷と保冷剤を取り換えて、いつものようにいつもの場所に
寝かせてあげました。
今日1日いままでお世話になった方々に最後のお別れが
出来るようにしました。

平日にもかかわらず多くのかたが、本当に多くのかたが
お別れに来てくれました。チャットもびっくりしたに違いありません。
ありがとうございました。チャットは多くのかたに愛されて幸せな猫でした。

氷と保冷剤を途中で替えるつもりでしたが、そんな時間もありませんでした。
帰りに氷の追加を買いました。明日の朝までもてば大丈夫。
帰ったらすぐにアルコールで全身を拭いてブラッシングしました。

この夜初めてゆっくりふたりでお別れをすることが出来ました。
たくさんチャットに話しかけました。

いろんな事が頭を駆け巡り、寝ることは無理でした。


ただいまー

23日動物病院で頂いた棺に入れて出棺です。
お花をいっぱい入れて好きだった食べ物やおもちゃ、から揚げも入れてあげました、

お願いする霊園は棺に何でも入れて良い火葬場です。(火葬場によっては棺に入れてはいけないものがあるようです)

タクシーで行くつもりがバスが来たのでバスに乗りました。チャット初バスです。
最後ぎりぎりまでチャットを燃したくないと思いました。でもそれはしてあげなければいけない事です。

骨は立派でした。 頭がい骨は大きく壺に入るかどうか心配したほどです。
二人で最後のひとかけらまで骨を拾ってあげて、その後お店に向いました。

初めてチャットと会った新高円寺の前のお店の前に連れて行ってあげたかったので新高円寺経由でお店に戻りました。
チャット初地下鉄です。
チャットといろいろ想い出話しをしながらお店に付きました。今日もチャットと通勤しています。 当分このまま続けます。

チャットはずっといつもの場所で寝ていますので、どうぞいつでも覗きに来て下さい。 チャットもお待ちしています。

多くの皆様に感謝いたします。  ありがとうございました。
        
から揚げ嬉しいです やっと落ち着きました これ、耳付きなんです


■ ご報告 (かなり長文です)■ 2019、4、29
    
チャットの最後の容体のご報告をいたします。

最後の瞬間まで懸命に生きようと頑張りました。
こんなに早く別れが来るとは思いませんでした。

4月10日、食べ方がおかしいことに気が付きました。
口内炎が発症したのかと思いました。
猫エイズが発症した場合、まず口内炎から来る事が多いので口を開けさせて写真を撮りました。
画象で見る限り口の中はきれいでした。

しかも素振りはいつもとかわらなく、遊んだり自分からお水の所まで行き上半身を立たせてたくさん飲んでいました。
とりあえず朝の特別療法食を多めにあげることにしました。

   ~チャットの特別療法食~
    ・ゆで卵1個を細かく切ったもの、お魚スープ、ふやかした腎臓サポート(カリカリ)
     をミルミキサーでどろどろにする。
    ・上記スプーン3杯にチュール(半分)、ササヘルス、オリーブオイル、
     コルディG、クランベリーサプリ、キドナを混ぜる。
    ・これをお座りをさせて強制給仕(2、5mlシリンジで約10本分)

たまにごはんが気に入らない事もあるので、さほど気にすることもなく好きそうなごはんをあげたら思い切り食べました。
ちなみに好物は小分けのクリスピーキッスの大粒タイプ(おさかな味)を一気に4袋食べました。

その後何事もなく過ぎましたが14日の朝、いつものようにおしっこ絞りの際
いつもはおしっこ中は気持ち良さそうにクッションをモミモミするのですが、なぜかしようとしません。

顔を見ると表情がなく、膀胱を圧迫した際の筋肉の「返し」がありません。
これは良くない事が起きてると判断。
おしっこは半分ぐらいで中断、急いで病院に電話をしてからチャットを連行。

緊急に血液検査とレントゲンを撮ってもらいました。この間もチャットは力強く元気でした。
検査の結果、今この場でどうなってもおかしくない状態ということでした。もって1~2週間だと言われてしまった。

とても信じる事は出来ませんでしたが、今後どうするか、何をすれば良いのかを今日1日考えることにします、
ということで病院を後にしました。

もともと腎臓の数値は自慢できるものではありませんでしたが、ネフガードは毎日与えていました。
気になっていたのは膵臓の膿胞。これは良性か悪性か調べる事も出来ませんでした。
肝臓の数値も悪かったし、脊髄の腫瘍も完治したわけではなく、おまけに猫エイズキャリアです。
爆弾の格納庫のような猫でした。

猫エイズが発症しないようにだけは気を使ってはいたのですが、
元気だったので「もう一度歩かせたい」という気持ちばかり先走っていました。

チャットの事はもちろんですが、妻にどう説明しようかと頭の中はオーバーヒート状態でしたが、
いつもチャットに言っていた言葉「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。これを何度も自分に言い聞かせました。

とりあえず出来る事をしようと決めました。
チャットは病院が嫌いなのでなるべく家で。お店ではゆっくり休めるように。
ご存じないかたもいると思いますが、チャットは下半身不随になった3年半前から
ずっと家とお店を一緒に通勤して24時間介護の状態でした。


~これより最後の1週間の記録です~

4月15日、まず家で補液を開始することに決める。今はエアポンプ式で補液も楽になっている。
でもこれは使ったことがないので病院で使い方を教わり、一式揃えた。
作業自体は尿道カテーテルよりはるかに楽。気をつけることは消毒など「衛生面」。特に手は良く洗う事。

チャットは嫌がるどころか気持ち良さそうに寝てしまった。
いつものように一緒にお店に通勤。
お店では元のチャットに戻った。目力も腕力もある。
この時は復活を信じていました。


4月16日、お水の飲みかたがおかしい。お水のところには行くがお水をじっと見てる。
お水を飲みたいが舌が出せないように見える。シリンジでお水を飲ますと飲んでくれた。
ペット用の吸収率の良い電解水があるのでそちらに替える。

たまに呼吸が速くなるが撫ぜてあげると落ち着く。体温も下がってるのでカイロで全身を撫ぜるように温める。
強制給仕と補液で栄養と水分は足りているはず。おしっこもいつも通りの量が出る。おしっこの色も良い。
気持ち良さそうに寝ている姿はまったくいつものチャット。


4月17日、お水が飲みたくて仕方がない様子、でも飲めない。
見てて辛い。今まで飲んでいたシリンジでも飲み込めなくなってきた。
どうしたら飲ませられるか考える。
とりあえずシリンジの量を減らして少しづつあげてみるといくらか楽そうに飲めた。

それでもお水のお椀に顔を突っ込む。そして沈んでいく。溺れてるので慌てて持ち上げるがとても苦しそうだった。
これは危険なのでお水を1センチぐらいしか入れずに試してみた。
でも溺れる。どうしたら良いかさらに考える。お水が大好きだったチャットにお水を飲ませてあげたい。

4月18日、体温は戻った。しかし口から食べ物・飲み物を受け付けなくなってきた。飲み込むことが辛いらしい。
強制給仕もお水も少しずつ時間をかけて行う。それでもお水は自分で飲みたいというので、
お水を1センチ入れたお椀に沈まないように支えて横からシリンジで少しずつ垂らしてみた。

舌が動いた。飲めた。チャットも満足そうな顔をしてくれた。
やはり下を向かせたほうが余計な水が落ちて少しずつ飲める。良かった。

夜異変が起きた。

いつものおしっこ絞りの際に急に痛がり抵抗した。いままで体験したことのない嫌がりようとすごい力。
危険と判断。夜の10時、夜間救急という手もあるが、家に以前使用していたカテーテルがあることを思い出した。

探したらやはり出てきた。カテーテル、潤滑剤、カテーテル用シリンジ、すべて未使用。しかし消毒用のAPアクア水が無い。
チャットの通ってた病院はペットホテルも併設してるのでだれかいるはず。
急いで緊急連絡番号に連絡してアクア水だけもらえないか聞いてみる。

緊急電話は通常留守電になっていて病院から折り返し電話が来る事になっている。
待ってる間にすぐ出かけられるように着替える。
出かける用意が出来たところで電話が来た。

相談の結果、補液用の消毒薬で代用して構わないと言う。
だが消毒薬でペニスを拭く訳にいかないので消毒無しで決行。

細菌が入る心配よりおしっこを出す方が優先。
カテーテルは私もチャットも2年ぶり。順序をゆっくり思い出す。まず冷静に。
電話で医師がおしっこが作れてない可能性があると言ったが、そんなはずはないと自分に言い聞かせ深呼吸。

ペニスにカテーテルを挿入したらおしっこが出てきた。良かった。腎臓は頑張っておしっこを作ってる。
ゆっくりゆっくりおしっこを抜く。35mlのシリンジ4本分計140ml抜けた。
しかも良い色のおしっこ。臭いも普通。
チャットは気持ち良かったのかそのまま寝てしまった。
とりあえず危機は免れた。


4月19日、周期的に呼吸がおかしくなる。呼吸が苦しそうなのでチャットの鼻に口を当てて詰まった唾液を吸い出す。
すると楽になって元のチャットに戻る。これを2時間おきに繰り返す。唾液も飲み込めなくなってきた。

下を向けてシリンジでお水をあげてもむせてしまう。
どうしようかと考えた結果、ミストスプレーを使ってみようと思った。
百均に走り小さい化粧用のミストスプレーを買ってきて試した。

大成功。横から口を少しめくって歯茎に軽くお水を噴射。舌をぴちゃぴちゃしてお水を飲んでくれた。
もっと早く思いつけば良かった。ササヘルスもこの方法であげれたのに。
チャットは満足したのか元気になった。呼ぶと上半身を起こす。これで大丈夫と信じた。


4月20日、朝カテーテルでおしっこを抜いて、療法食を与えて、出かける前に補液。
夜帰ってからは朝と同じ作業。お店ではミストでお水とキドナを交互に与える。

苦しそうになると鼻を吸ってあげる。後はなるべくそばにいて安心させてあげる。
しかし明け方と夕方に決まって苦しそうになる。

この日は夕方から呼吸の早い状態が続いたのでやむなく19:00で閉店。瞳孔も揺れている危険な状態。
急いで家に連れて帰り緊急補液。しばらくして落ち着いたのでおしっこ抜きとうんちのかき出し。

おしっこもうんちもまだ作ってくれてる。
きっと何事もなかったように復活すると思っていた。
喉を鳴らすゴロゴロの音が高い音になったのが気になった。


4月21日、チャットはたまに呼吸が乱れるが、見た目は普通。
毛並みも良いしお客さんに愛想も振りまく。

じつはお客さんがいる時はいつも元気そうにして、いなくなると途端にぐったりする。
悲しくなった。気が付かないうちに私がそう教えていたのかも知れない。

この日は約1時間おきに鼻を吸ってあげた。
口で呼吸すると危ない状態なので呼吸が楽なように上半身を少し高めに寝かす。

この日はお祭りがあったので19:00に閉店出来なかった。(すれば良かった)
20:00急いでチャットを連れて帰る。かなり呼吸が乱れてる。
いままでになかったぐらいの速さで自転車をこいだ。

家についてキャリーを開けるのが怖かった、がチャットは私を見上げてくれた。
おしっこを漏らしていた。補液でおしっこが溜まってるはず。
苦しそうなのでとりあえずおしっこを抜く。お尻をきれいにしてからミストでお水。
満足そうな良い顔になった。

だが安心いていたらまだ呼吸が乱れてきた。
これはちょっと違う。何度も経験した嫌な呼吸。

急いであぐらをかいてチャットを膝の上に寝かす。チャットが大好きだった姿勢。
両手を出して何か訴えた。あ、モミモミだよね。と左手を出すと私の掌でいつものモミモミをした。

そして気が済むと右手で私の左手をぎゅっと握ってくれた。
私もチャットが握った手の上に右手を乗せて握った。
ありがとう、ありがとう、とチャットに言い続けた。

最後の時が来た。チャットは首を伸ばすと大声で吠えた。
「ウォ ― ー ー!」という初めて聞いた虎のような叫び声。
そして大きく息を吸った。びっくりするようなとても大きく力強い呼吸。

その呼吸を3回してチャットは膝の上で静かに逝ってしまいました。
安心して寝ているようでした。


-----------------

チャット、今までありがとう。
辛い思いもたくさんさせてしまったけど「楽しかったー」と言ってくれるかな。

私は一緒にいれて楽しかった。
でももう少し一緒にいたかった。

まだご報告したいことはありますのでチャット日記はまだまだ続きます。

追記:家では看病中ずっとオルゴールを鳴らしていました(YouTube)。猫にもリラックス効果があるようです。

こちらの写真は10歳ごろのチャットです。 ↓
        
お膝大好きでした 出来れば朝までこのまま 寝床も好きですが


■ 突然の別れ ■ 2019、4、25
    
別れは突然でした。
チャットは4月21日22時20分息を引きとりました。

14日の朝、顔の表情豊かなチャットの表情が無くなり、おかしいと思いおしっこ絞りに途中で病院に連行しました。
血液検査、レントゲンなどで調べてもらった結果、血液検査の数値が測定不可能なほど腎臓が悪化していました。

しかし末期の腎不全の様子ではなかったと思いますので、多機能不全の状態だったのではないかと思います。
食欲は少し落ちていましたが前兆は全く見られない状態で、前日もおやつにクリスピーキッスを4袋食べていました。

もう一度立てるようにとばかり考えていた私は元気そうに見えたチャットの内臓のことを考えてあげれませんでした。
とても悔しく、チャットに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
こんなに突然に別れが来るとは思いませんでした。

チャットとは今後も毎日一緒に通勤いたします。
チャットはいつでもお店におりますので、いつでも会いに来て下さい。

多くのかたに愛されたチャットは幸せな猫だったと思います。
今後もチャットをよろしくお願いいたします。

とりあえずのご報告ですが、最後の1週間のことはまたご報告いたします。
多くの皆様、チャットを愛してくれてありがとうございました。

ありがとうございました。
    
(こちらの2枚の写真はは亡くなる1時間前の写真です) 今までありがとうございました。
またご報告いたします!


■ 頑張れ!チャット! ■ 2019、4、14
       
チャットは今月初めから急に具合が悪くなりました。
今日おしっこ絞り中に急に顔の表情が無くなったので、久しぶりに病院に行ってきました。

腎不全、膵臓嚢胞症、エイズなどいつ何が起きても不思議では無い状態でした。
何回死にかけても復活を遂げていた猫でした。

やれることはやってきたのですが、そろそろ限界が来たかも知れません。
血液検査の数値は予想通り酷い物でした。
でも数値で諦めるわけにはいきません。この状態で復活した猫もたくさん知っています。

数値的にはこのまま何もしなければ1週間、治療をしても3週間と余命宣告をされました。
ある程度覚悟はしていましたが、辛いです。
でもチャットはもっと辛いと思いますので、なるべく痛みや苦しみやストレスのない
楽しい毎日を過ごさせたいと思います。

チャットと一緒にもう一度奇跡を起こして見せたいと思います。
頑張ります。
        
まだまだ頑張ります こんなことでへこたれません チャットは生きます


■ サクラサケ! ■ 2019、3、26
    
チャットの具合は暖かくなるにつれ加速度をつけて良くなっていきます。
このところ大人しかった営業時間も以前のように私を呼び出します。

お腹が空いたのかた思いきや、遊べと言っている模様です。
ビニールとプチプチは相変わらず好きで、間違って食べないように見張ってなければいけません。

ところがこのビニールやプチプチ、意外にも歯磨き効果があるようです。
獣医さんの意見は聞いておりませんが。

チャットは14歳になりますが、歯や歯茎のトラブルは今のところありません。
カリカリも良い音をたてて食べております。プチプチのおかげでしょうか?

腰の筋肉も付いてきたようで前よりも方向転換が楽になったように見えます。
カタツムリのようなスピードですが確実に復活しています。

チャットは決して諦めない猫です。 いつまでも応援したいです。
     
    
お、プチプチですか? 見ててください、プチプチは こうして、
    
  
こうして~ 歯磨きするものです お家帰ったらまた下さいね


■ チャレンジ爪とぎ ■ 2019、1、27
     
ひとりでお水やごはんの場所まで行けるようになりましたチャットです。
少しずつですがリハビリの成果が出ているようです。

次はお座りポーズでの爪とぎに挑戦です。
現在は家のソファの背もたれで寝たまま爪とぎをしてますが
お店で爪とぎはしてくれません。

寝床の横に絨毯生地を貼り付けてるのですが気に入らないようです。
以前は段ボール爪とぎを愛用していたのでこちらを設置しました。↓

他にもお店の中をパトロールしなければいけないという事は忘れていないと思います。
出来れば自分でトイレも行きたいと思ってるはずです。

チャットの願いを叶えるためにまだまだ頑張ります。
多くのチャットファンの皆様、いつも応援ありがとうございます。
    
今年こそ頑張って歩いてね 、の思いを込めて爪とぎ設置 爪とぎを見て考えるチャットでした



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